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 10年選手
の業界では(もしかして?僕だけかもしれない)

10年以上調律をしてないピアノのことを『10年選手』と呼ぶ。
10年〜してないとピアノはどうなるか、、、
音は半音〜下がり、ぐちゃぐちゃな音になり、弦はサビ、フェルトは虫食いに
あい、湿気で鍵盤を含め動かなくなる部品がでてくる可能性があります。

僕は毎年、約20台前後の10年選手を直してあげてくださいと紹介を受ける。
だから直すのも慣れていますが、一般楽器店では(長年の間にお客さんから得た
情報および、国立音大調律科の時の同級生がそういったお店に働いていて、そこ
から得た情報)10年以上やってないと15万円〜20万円の請求をするそうだ。
今から25年前で6万だった。もちろん、その場で、その日に直してしまえば、
そんな高額はとれないので、中のアクションをはずし車でお店に持ち帰り、数
週間、掃除や調整をやったと言い、お客さん宅に返し、そこで何回か調律をし、
そういった金額をもらう。しかし、残念ながらお店に持ち帰ってもそれに見合う
仕事はしてないのが実情だ。僕の同級生だった男も「店では10年選手がきたら
カモが来たといって喜ぶ」と言ってた。まあ詐欺みたいなものですな。このよう
な事はこの業界のみならず、電機屋なんかでも日常茶飯事的にやられている事だ
と僕は思う。例えば、テレビの修理で呼ばれて、後ろをはずして見て、すぐに直
ると分かっても、そこで数分で直したら数千円しか請求できないので、車で持ち
帰り、すぐに直して、数日そのまま放置しておいて数日後に、大変でしたが直り
ましたー!って持っていき数万の請求というのと同じと思う。

僕はそのような事をする事が性に合わないので、お客さんの目の前で数時間〜か
けて直す。そして5万を基本にしてやっている。お客さんからは最低10万は
かかると思っていたので、安くてありがたいですとか、わ〜音が甦った!とか
タッチも昔みたいに直ったと喜んでもらえている。

もちろん、当日の数時間で直らないものもある。とても湿気など環境の悪い場所
にあったものや、ヤマハ以外のメーカーで修理がとても多いものは、後日、また
出直す場合も何件かあった。カワイはヤマハよりも木の材質が劣るので湿気に弱
い。カワイは湿気の修理が多いくらいで終わるが、その他の無名メーカーの物は
信じられないような、ヤマハ、カワイでは考えられないような修理も混じる。
例えば、接着してあるはずのところが最初から接着剤が付いてなくてスッポ抜け
ていたりとか、、、

海外のメーカーのものではこういう例もありました。これらは10年と言う事と
は関係ありませんが、新品で買ったのに、使用されてるフェルトが虫食いで穴だ
らけだったり、納品したばかりなのに鍵盤が下がったままもどらなく弾けなかっ
たり、、、まあこれはカワイでもよくあって困る事ですが。僕の実家の北陸富山
では当たり前のようにある。

ちょっと道がそれましたので、戻りますが、
ピアノは普通50年はもちます。つまり子供が幼稚園の頃に買ってあげて、その
子の子。つまり孫が成人する頃までは立派に使えます。弾かなくなったからとい
って、調律をやめてしまうと、孫が弾くようになり(15〜20年のブランク)
久しぶりにやっても、音質など、沢山のものが悪くなってしまってます。それら
は調律を直しても元にはもどらないものです。せっかく子供に
いい音色で弾かせ
てあげたいと買ってあげて、子供よりも可愛いと言われている孫に、悪い音色で
弾かせてあげたいと思う人がいるわけありませんね。ですからピアノは長い目で
みて管理しましょう。

〜調律は弾いても弾かなくても関係ない。孫の時代にいい音色で弾かせてあげる為
      に弾かなくなってからも毎年、調律と薬を交換してもらいましょう〜

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