山水 治夫のピアノ考
のピアノについて日頃思っていることを書いてみたいと思います。

よくピアノは音楽の基礎と言われます。なぜでしょうか?それにはピアノの特性に関係すると
思います。

ほんと?って思う人もいると思いますが、楽器の中で一番音域が広いのはピアノです。低音も
高温もピアノが一番なのです。高音なんてヴァイオリンじゃないの?って思ってしまいがちで
すよね。低音部は文句なくピアノだろうな〜って僕は思いますが、一般の方はそれでも?かも
しれませんね。

ですから、ピアノは両手でオーケストラできるわけです。ベースあり和音あり主旋律ありと、
両手の10本の指で表現できる唯一といっていい楽器なんです。ギターでも名手は6弦という
限られた中で、信じられないような演奏をする方もおられますが、やはりピアノの可能性には
かなわないでしょう。

かし、ピアノにも欠点が沢山あります。まず、弦楽器なのに弦を他の弦楽器のように簡単
に交換できない。調律が他人(調律師)まかせ。大きくて重くて持ち運びが大変。
押し手。つまりチョーキングによる音程のクイ〜〜〜ンというようなスライド式変化を付けら
れない。琴、ヴァイオリン、ギターなどの弦楽器はもちろんできるのに。そしてこれらの、
琴、ヴァイオリン、ギターなどの弦楽器は演奏中に調律ができる。ピアノは不可能。ピアノは
楽器の王様と言われてますが、こうやって他の弦楽器にかなわない事も勿論あります。

しかし、先程書いたように、音域などの関係で幅広いパートを一人の10指で演奏できるので
音楽の表現が一番しやすいです。ですから、ピアノをある程度やった人が、その後、他の楽器
を演奏してもピアノをやった事がない人よりも上達が早いということが多々あります。
わかりやすい例をあげると、小学校の時からピアノをやっていた人が中学になりブラスバンド
に入って初めての楽器をやり始めた場合、やってなかった人よりも上達が早いっていうことは
よくある話しです。

発祥の地、ヨーロッパ は現代の日本より裕福ではありませんが、流石は発祥っていうことも
あり、文化の違いといいますか、日本より貧しい家庭にも当たり前のようにピアノがありま
す。そこの子供がピアンレッスンを受けていてもいなくても、当たり前のように存在します。
日本では弾く人が出て来てはじめて購入を考え、いなくなると処分を考えるような文化です。
そういた点では僕はヨーロッパの感じの方が好きです。僕はピアノを含め、楽器の多い家に
育ったせいか、楽器のない知人友人の家にいくと落ち着きません。ギターでもなんでも何か
楽器があるとい落ち着きます。

ピアノといってもここでいうのは生ピアノのことです。一般にピアノという名がつくものは
3つあって、生と、ラガーとモルツと。おっと冗談。生と、電気と、電子です。現在は電気
はどこも製造していませんので、2種類っていうとこです。電子というのは、例えば某山葉
さんのでは、クラビノーバという商品名で販売されています。(このクラビノーバで面 白い
話しがあります。よくグラビノーバっていう人がいるんです。一般人だったらそのままにして
おきますが、それがピアノ講師となると、あとでその人が恥をかくと可哀想だから注意してあ
げても、数分後にはグになってます。)しかし、いかんせんタッチがちがうので、最初は続く
かどうかわかんなくてそれにしても数年続くとやはりピアノを弾いてるお子さんとくらべると
タッチが貧弱なので、先生から生ピアノに買い換えを薦められるのが落ちです。

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